写経の作法について
これから写経を始めたい、あるいは写経を始めたばかりという方の中には、写経の「作法」を知りたいという方もいらっしゃるでしょう。そういった方々に向けてここでは、写経の作法を解説します。
写経前
- ・写経をする部屋の整理をしましょう。香を焚き室内を清める場合は、お香は1時間前に焚くようにしましょう。
- ・手を洗って口をすすぎ、衣服を正して机に向かいます。
- ・写経は仏の教えを体得するための仏道修行の一種です。そのため心を整えることが大切ですから、目を瞑り黙想を行って心を整えましょう。この時、手は定印を結んで膝の上に乗せます。
- ・心が整ったら合唱、礼拝をして写経を始めましょう。
写経後
- ・全て書き終えたら、下記の回向文を唱えます。
「願わくばこの功徳(くどく)をもって普(あまね)く一切に及ぼし 我等と衆生(しゅじょう)と皆共に仏道を成(じょう)ぜんことを」
- ・最後に合唱、礼拝をして静かに退座します。
- ・書き終えた写経は寺院に持って行ったり郵送したりしてご奉納すると良いでしょう。ご奉納しない場合は封筒や筒などに入れて丁寧にしまっておき、ご自宅に仏壇があればお供えしても良いでしょう。
以上が、写経の作法です。ただし、こちらで紹介した作法はご自宅で行う一般的な作法となります。寺院には各々写経の作法がありますので、寺院で写経を行う場合にはその寺院に確認をし、写経に決まりがあればその寺院の写経作法に従うようにしましょう。写経の作法を身につけることは写経の深みとおもしろさを知ることに繋がります。したがって写経を始めたい、あるいは写経を始めたばかりという方はぜひ写経の作法を身につけることをおすすめします。
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